VR芸術教育学習プログラム『eye for art』

『eye for art』は、VR技術を活用し、芸術の創造を「見ること」「体験すること」を通して学ぶための教育学習プログラムです。東京国立近代美術館武蔵野美術大学彫刻学科、梅之木文化計畫による共同研究プロジェクトから生まれました。

最初のVRコンテンツとなる『見ることは作ること 彫刻編〜荻原守衛《女》』は、3DVR(3Dバーチャルリアリティ)技術を使った、芸術作品の分析解説映像です。東京国立近代美術館所蔵の荻原守衛《女》を、高解像度360度カメラ(3D10K)等で撮影、VRゴーグル(4K)で体験します。

専用のVRプラネットフォームも開発しており、遠隔でのコミュニケーション、360度映像の同時再生や3Dモデルを使った授業・学習が可能となります。このような機能により、複数人が同時に、通常では立ち入ることが難しいアトリエや制作現場を体験、芸術家の制作を至近距離・360度の視点で見ることができます。

『見ることは作ること 彫刻編〜荻原守衛《女》』では、芸術家・研究者が解説を行い、制作過程と完成した作品の両面から彫刻の魅力に迫りました。彫刻家の冨井大裕氏は、彫刻の制作過程の観点から作品を解説、東京国立近代美術館主任研究員の三輪健仁氏は、展示された作品の美術史的側面から解説。冨井氏の解説は武蔵野美術大学彫刻学科アトリエで行われ、塑像の材料(心棒や粘土等)、実際の制作過程を見ながら行われました。

『eye for art』によって、価値の高い芸術作品の成り立ちを理解し、芸術の思考と制作のエッセンスを学ぶことができるでしょう。

次回は木彫をテーマに、橋本平八《幼児表情》を対象にしたコンテンツを制作する予定です。